意識の高いLISPマシン

藤原惟/すかいゆき(@sky_y)の技術用ブログ

Point Grey flea3 (USB3.0) カメラをLinuxで動かす

研究でPoint Grey flea3のUSB3.0を使おうとしていて、Windowsでは動くのですが、Linuxでは全く動かなくて困っていました。

調べてみると、libdc1394-22というライブラリを使えば、Windows以外でもPoint Greyカメラが動くようです。

参考サイト:

しかし、flea3のUSB3.0カメラはlibdc1394の最新の安定版(v2.2.1)でも対応していません。開発版ではどうやら対応しているようなので、それをインストールしてみます。

インストール手順

1. 開発版のソースをcloneする

gitを使って以下を実行しソースをcloneする。

git clone git://libdc1394.git.sourceforge.net/gitroot/libdc1394/libdc1394/

2. 必要なライブラリをインストールする

sudo aptitude install autotools autoconf pkg-config libtool libsdl

apt-getな人はお好みで。 何か漏れているかもしれないけど、確かこれぐらいあったはず。

3. autoconfでconfigureスクリプトを作る

cd libdc1394/libdc1394
libtoolize -c
aclocal;autoheader; automake -a -c; autoconf

4. インストール

./configure
make
sudo make install

5. flycapture2をインストール

公式サイトから最新版のflycapture2をダウンロードする。以下のサイトのDownloadsから(要会員登録・無料)。

パッケージをダウンロードする。

tar zxvf flycapture2-2.5.3.4-amd64-pkg.tgz
cd flycapture2-2.5.3.4-amd64
sudo sh install_flycapture.sh

6. flycapture2を動かす

FlyCap2ではないので注意。

flycap

これでとりあえず動くようになりました!

あとは、正しいフレームレートで動作させるために、細かいセッティングを変える必要がありそうです・・・。

追記(13.11.19 17:09):ファームウェアを更新する

flea3のUSB3.0カメラを正しいフレームレートで動作させるには、ファームウェアを更新する必要があったようです。

先ほどのPoint Grey公式サイトからファームウェアのzipファイルをダウンロードしてきます。 このとき、Flea3 U3 1.41.3.0 FirmwareFlea3 USB3 2.6.3.0 Firmwareを両方ダウンロードし、unzipします。

ファームウェアのアップデート用GUIを起動します。

sudo updatorgui

OperationsFirmware Update Fileでファイルを選択するのですが、以下の順番でファイルを開き、Updateを押してください(重要):

  • Flea3 U3 1.41.3.0 Firmwareのez2ファイル
  • Flea3 USB3 2.6.3.0 Firmwareのez2ファイル

これでシステムを再起動したら、見事に最高のフレームレートで取れるようになりました。

ただし、flycapをもう一度起動するとなぜかエラーになるのですが、これは未解決です・・・。