意識の高いLISPマシン

藤原惟/すかいゆき(@sky_y)の技術用ブログ

阪大生の特権を使い、タダでMacにWindows7を入れる

追記:使うDVDが1枚で済むやり方に修正しました。[10/07/17 6:01]
さらに追記:Step.6を変更しました。[10/07/17 7:05]


(対象読者)阪大関係者。
(この記事の目的)阪大生の特権を使い、無料でMacにWindows 7をインストールします。

予備知識

  • 阪大の学生・教員は、WindowsおよびOfficeを個人用PC(1台のみ)と大学のPC(何台でも)に無料でインストールできます。

この契約を包括契約と呼んでいます。*1

  • 包括契約のWindowsは全てアップグレード版とされています。
  • しかし、MacはBoot Campを使ってWindowsの新規インストールが可能です。*2

Q: なんでMacだけ特別扱いなの?
A: 包括契約のページの中に「アップグレードが可能なOS」リストがあり、その中に「Mac OS」が入っているから。
つまり規約上は、「Mac OS X→Windows」のアップグレード、という理屈です(謎な理屈ですが・・・)。
もちろん、実際は新規インストールを行います。

事前に確認すること

  • Q1: Mac OSのバージョンはSnow Leopardか?
    • これ以前のMac OSだとWin7をインストールできません。
  • Q2: 自分のMacが64bit版Boot Campに対応しているか?(下のURLを参照)

http://support.apple.com/kb/HT1846?viewlocale=ja_JP

    • Yes: 64bit版のインストールのみ。
    • No: 64bit版をインストール後、32bit版を再インストール。

必要なもの

  • Snow Leopardの入ったMac
  • Snow Leopardのインストールディスク
  • 他のWindows環境(研究室や友達のPCなど、DVD-Rが焼ける環境)
  • DVD1枚:64bit版ISOを焼きます。
  • 4GBのUSBメモリ or DVDもう1枚:32bit版ISO(2GB以上)を入れます。

インストールの概略図


インストール手順

[他の人のWindows環境を立ち上げ、ここで作業します]

Step 1. Win7をダウンロード
  • 包括契約の「ソフトウェア配布サーバ」に行く(URLは各自で調べてください。学内専用です。)
  • 以下をダウンロードする
    • Windows 7 Enterprise 64bit Jpn ISO-1/2 (*)
    • Windows 7 Enterprise 64bit Jpn ISO-2/2 (**)
    • Windows 7 Enterprise 32bit Jpn (exe形式) (**)
    • ついでに:Microsoft(R) Office Professional Plus 2010 32bit Jpn (**)

※ パスワードを必ず記録してください!

  • (*)のデータ→ISOイメージ。DVDに焼くためのものです。・・・が、ここでは焼きません。
    • そのままダウンロード
    • DaemonToolsを使ってマウント(X:ドライブとします)
      • DaemonToolsはISOイメージをあたかも外付けディスクのように扱うツールです。使い方はググってください。)
  • (**)のデータ→4GBのUSBメモリかDVDにコピー。
Step 2. 64bit版ISOのバグを直してDVDに焼く

そのままインストールしようとすると、途中で止まります。
これは何らかのバグが原因らしいので、修正したISOを生成します。
参考ページ:http://d.hatena.ne.jp/inomas/20100210/1265818688

  • Windows7 AIK」をダウンロード(isoファイルは1.6GBぐらいあるので気長に待つ)

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=696DD665-9F76-4177-A811-39C26D3B3B34&displaylang=ja

  • DaemonToolを使ってISOをマウント
  • 自動起動するはずなので、AIKをインストールする
  • コマンドプロンプトで以下を実行して、バグ修正後のISOを生成する

C:\> cd C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86
C:\Program Files\Windows AIK\Tools\x86> oscdimg -n -m -bX:\boot\etfsboot.com X:\ C\hoge\Win7.iso

  • 生成したWin7.isoをDVDに焼く
    • Windowsなら、PCやDVDドライブに付属のソフトや、ImgBurnかなんかで。
    • 僕は、Ubuntu(Linux)のBraseroで焼きました。

[DVDをSnow LeopardのインストールDiscに入れ替え、再起動]

Step 3. ディスクとそのアクセス権の修復
  • ディスクユーティリティを起動
  • ディスクの修復と、ディスクのアクセス権の修復を両方を実行

[ディスクを抜き、Macで起動]

Step 4. BootCampアシスタントでパーティション作成
  • Macで起動
  • BootCampアシスタントでパーティション作成

[指示に従い、DVDを入れて再起動]

Step 5. 64bit版Win7を新規インストール
  • Win7のインストーラが起動
  • 指示に従いインストールを進める

最初のQ2でYesの方(64bit Win7対応のMac)だったら、Step 6-A.の認証に飛んでください。
Noの方は、Step 6-B.の32bitのインストールを行ってください。

Step 6-A. (Yesの方)64bit版Windowsの認証を行う
  • Step 1.でダウンロードした「Windows 7 Enterprise 64bit Jpn ISO-2/2 (**) 」のexeを起動
  • メモしたパスワード(ISO-2/2の方)を使って認証
Step 6-B. (Noの方)32bit版Win7を新規インストール
  • 64bit版のインストールが終わったら、USB or DVDから32bit版Win7のexeを実行
  • メモしたパスワード(Windows 7 Enterprise 32bit Jpnの方)を聞かれるはずなので、入力する
  • 以下、新規インストールを画面に指示に従って進める
  • 64bit版のexe「Windows 7 Enterprise 64bit Jpn ISO-2/2 (**) 」は使用しません。

[Windowsで起動、Snow LeopardのインストールDiscを入れる]

Step 7. Windows側のBoot Campドライバをインストール
  • Discを入れるとインストーラが自動起動するので、指示に従ってインストール


以上。お疲れ様でした。
後は、Office2010を入れるなり好きなブラウザやTwitterクライアントを入れて楽しみましょう。

*1:細かい説明や包括契約ページのURLなどは割愛。

*2:生協の人に確認済み。